商店建築 2020 APRIL 号外
www.shotenkenchiku.com

メールが正常に表示されない場合はWeb版をご覧ください。

いつも商店建築をご愛読いただき、ありがとうございます。
世界中で一人ひとりの人たちがそれぞれの形で感染症と戦っている中で、読者の皆様も、おそらく外出の機会を最小限にとどめ、多くの時間をご自宅や事務所内で過ごしているのではないでしょうか。
多くの設計事務所の方々から「在宅勤務をしている」と聞きます。当社も、在宅勤務を実施しております。当社のような出版社の場合、通常、主要な業務は人に直接お会いすることです。編集部のメンバーは、直接デザイナーや店舗オーナーの方々に会ってインタビューをし、現場を訪れて撮影をしたりします。営業部のメンバーは、建材メーカーや書店の方々に日々直接会って情報交換をさせていただく。そうした主要な業務がほぼできない状態ですが、それでも読者の皆さんに何か有益な情報をお届けできないかと考え、今日は、メルマガの号外を作ってみました。

今回のメルマガは、オフィスに関する内容です。この災禍の中でも、なんとか少しでもポジティブな材料をみつけられないかと考えました。その一つは、「働き方の多様化が加速する」ということです。既にこの数年、テレワーク、フリーアドレス、ABWといった、場所に縛られない創造的で効率的な働き方が広がってきていました。今回の外出自粛要請を受けて、否応なく多くの企業がテレワークを実施せざるをえなくなりました。その結果、企業側もワーカー側も、「テレワークすると、集中力が上がる」「テレワークでも、意外とチームの業務にも支障がない」と気がつくのではないでしょうか。この機会に、テレワークのメリットとデメリットも把握できるでしょう。その結果、「働き方の多様化」がますます加速化する可能性があります。
そうして、自由で創造的で効率的なワークスタイルがますます拡大した時、どんなオフィス空間が必要になるのでしょうか。そんな「これからのオフィス空間像」を皆さんと共有したい。それが、今日のメルマガの目的です。

商店建築4月号
2020年3月28日発売
定価:2,138円(税込)

例えば、最新号「商店建築」2020年4月号のオフィス特集の取材で、興味深いワークプレイスに出会いました。「ソロタイム」(P.152)という施設です。これは、東京・八王子と神奈川・戸塚につくられた、テレワーク専用のオフィスです。この空間は、オープンエリアと集中エリアに機能を分けつつ、両者の連続性も持たせています。パーティションや家具を使って、視線を遮りつつも、空間を細分化し過ぎない、というデザインになっています。
この他にも、4月号では、固定席を持たず自由に場所を選び移動しながら働く人たちのための創造的なワークプレイスを多数取材しました。こうした自由で遊動的な働き方が広がる最大の理由は、今、多くの企業が「イノベーション」「インキュベーション」「共創」ということを強く求めているからです。
そのため、「イノベーション」「インキュベーション」「共創」を、4月号の最大のテーマとしました。

ソロタイム
ソロタイム
東京・八王子と神奈川・戸塚にできたテレワーク用のシェアオフィス。集中エリアと飲食可能なオープンエリアを分節しながら、明るく開放的な空間としてデザインした。(設計/コクヨ 撮影/ナカサ&パートナーズ)
SHIBUYA QWS
SHIBUYA QWS
渋谷スクランブルスクエアの中に開業した、会員制の共創施設。随所にイベントスペースやワークショップのスペースがあることが大きな特徴。(設計/ドミノアーキテクツ+山本基揮建築設計 撮影/Gottingham)

新型コロナとの戦いの只中にある今は、とにかく、私たち一人ひとりが自分自身の行動をコントロールし、一日も早く、終息の日を迎えられることを願うばかりです。
しばらく先のことになるかもしれませんが、終息した後には、設計者の皆さんに、こうした「自由な働き方をベースにした共創空間を設計してほしい」という依頼が増えるのではないかと感じています。
今は、書店にも足を運びづらいと思いますので、少しでも、そんなオフィス空間について考える資料となる情報をお届けできたらと思い、私たちがつくったオフィス特集の概要をお送りします。

Creative Office Design
2019年10月31日発売
定価:3,300円(税込)

広がりを見せる働く場の空間デザインを、六つのカテゴリーに分けて紹介します。企業間の供創を促す「オープンイノベーション」や、社員の心身的な健康を配慮した「ウェルビーイング」、など全25件を掲載。巻頭では、コクヨ・主幹研究員の山下正太郎氏に、オフィスの歴史と欧米を中心とした最新の動向を伺う。“働く場づくり”において、役立つヒントが詰まった1冊です。
■アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京(ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド)
■ジュウニシンジュク(サポーズデザインオフィス)
■コクヨ品川シーズンテラスオフィス(コクヨ)
■資生堂グローバルイノベーションセンター(エスパーク)(鹿島建設 イリア nendo onndo)…他多数掲載

巻頭インタビュー コクヨ・山下正太郎さんに聞くグローバルオフィスから見るワークプレイスの過去と未来
巻頭インタビュー コクヨ・山下正太郎さんに聞くグローバルオフィスから見るワークプレイスの過去と未来
海外でさまざまなオフィスを取材してきた山下正太郎さん(コクヨ クリエイティブセンター 主幹研究員、「WORKSIGHT」編集長)に、オフィスの歴史と、近年のワークプレイスの進化について語ってもらいました。そこから、今後注目すべきキーワードをピックアップして紹介します。
Chapter 1 OPEN INNOVATION 「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」
Chapter 1 OPEN INNOVATION 「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」
新しい価値を生み出すために、企業間の垣根を越えたスペースを設ける動きが活発です。コンサルティング企業のアクセンチュアによるオープンイノベーション拠点では、偶発的な出会いを創出するようなプレイフルな空間が広がっています。(設計/ゲンスラー・アント?・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド)
商店建築10月号
2019年9月28日発売
定価:2,138円(税込)

2019年10月号は「オフィス&働き方」大特集です。大手薬品メーカーや大手家電メーカー、勢いのあるIT企業などの最新オフィスを掲載します。また、地方自治体が出資し、街に起業のチャンスやイノベーター達の交流のきっかけを生み出すオフィスも取材しました。更に、近年の柔軟な働き方に対応する「コワーキング&シェアオフィス」、大企業が力を入れ始めた「アイデアを生み出すラボ型オフィス」、そして、これからの時代にますます重要度を増す「物流倉庫のリフレッシュスペース」などにテーマ分けし、ワークプレイスづくりの最前線をお見せします。
今後、オフィスはますます「いかにもオフィスらしい従来のオフィス」である必要性から解放されていきます。同時に、生産性、効率性、コミュニケーション、イノベーションも求められます。その時に、何を拠り所に、どんな機能を設けてオフィスを設計していけばよいのか。そこにフォーカスした取材記事、じっくりとお楽しみください。
■ボヤージュグループ本社(船場)
■コデジマ(オンデザイン)
■パナソニックデザイン京都(CCD JAPAN)
…他、多数掲載

柔軟な働き方に対応するコワーキング&シェアオフィス
柔軟な働き方に対応するコワーキング&シェアオフィス
パソコン1台があればどこでも仕事ができる時代。それでも集まって、働くのはなぜでしょうか。人との出会いがあること。業務に快適な環境が提供されていること…。先進的なオフィスが次々と生まれている昨今、ただかっこいいだけでは人は集まりません。どんな人が使うのか、そのために何が必要なのか、徹底的に考え抜かれたコワーキング&シェアオフィスをご紹介します。(CO-DEJIMA 設計/オンデザイン 撮影/宮崎慎也)
物流倉庫のリフレッシュスペース
物流倉庫のリフレッシュスペース
ネットで注文した商品が翌日には手元に届く時代です。物流の重要性がいよいよ高まっている反面、多くの物流倉庫の環境整備は、後回しとなっていました。人手不足が叫ばれる中、効率だけを求めた無機質な空間は姿を消し、植栽や自然素材、有機的なデザインに満ちた空間へと生まれ変わっています。働き手をサポートする環境を整備することが、今現在、最も効率的な働き方を生み出しています。(ESR久喜 ディストリビューションセンター KLUBBエリア 設計/タカトタマガミデザイン 撮影/吉村昌也)
商店建築4月号
2019年3月28日発売
定価:2,138円(税込)

2019年4月号の特集「進化するオフィスデザイン」では四つの章に分けて、注目のオフィス事例をお届けします。この数年、オフィス空間は大きく変わりつつあります。「働き方改革」という背景だけでなく、早いサイクルで求められる新商品開発やイノベーション、社内コミュニケーションの活性化、流動的なチーム編成といった要請に応えるためです。「オフィス空間は、ネガティブな必要経費ではなく、ポジティブな投資である」という発想が、経営者や企業上層部に根付きつつあります。第一章「大型企業オフィス」では、USENや三菱地所といった大企業のオフィスを掲載します。第四章「余白と家具で構成する、成長企業のワークプレイス」では成長中のベンチャー企業などの可変的オフィスを紹介します。
■ユーセンネクストグループ(シナト)
■三菱地所 新本社(三菱地所設計 メック・デザイン・インターナショナル)
■リフォーク 大手町(コクヨ)
■キャンパスプラス(オリハラミキデザインオフィス)
…他多数

進化するオフィスデザイン -大型企業オフィス-
進化するオフィスデザイン -大型企業オフィス-
今回は、「多様な働き方に応える大型企業オフィス」「サードプレイスのように快適なシェアオフィス」「人が滞留したくなるコミュニケーションスペース」「余白と家具で構成する、成長企業のワークプレイス」の4本立てでお届けします!(USEN-NEXT GROUP 設計/シナト 撮影/矢野紀行)
進化するオフィスデザイン -シェアオフィス-
進化するオフィスデザイン -シェアオフィス-
オフィスとは、働く環境そのもの。どんな場所で働くかということは、どんな人生を送りたいかということ。しかし、カフェなどのお店と違って、よそのオフィスを尋ねる機会はそう多くありません。快適なオフィスに必要な要素とは一体何なのでしょう。そのヒントは、本誌で探してみてください(12SHINJUKU 設計/南條設計室 サポーズデザインオフィス 撮影/長谷川健太)

編集部では、このあとも、誌面づくりを通して、今回の世界の惨状が空間デザインにどんな影響を与えるかを皆さんと一緒に考えていけるよう、きっかけとなる記事をつくろうと考えています。
まずは、皆さん一人ひとりの健康をお祈りしております。

SUBSCRIPTION
商店建築 定期購読 商店建築 定期購読

購読料25,656円(12冊・税込)

月刊商店建築の購読は便利でお得な「定期購読」がオススメです。日本全国送料無料で毎号発売日までに発送。さらに、こちらからお申し込みいただくと、購読中の紙版と同じく12号分のデジタル版(Zinio提供)をプレゼント。定期購読は人気特集や注目新作掲載号も見逃すことがありません!ぜひご利用ください。
INFORMATION
近日発売『GREEN is vol.2』 近日発売『GREEN is vol.2』

定価;3,362円(税込)

商業空間を中心に、植物と共にあるデザインを紹介する増刊『GREEN is』の第2弾。『GREEN is vol.2 ―自然を感じる空間デザイン―』が4月23日(木)に発売します。自然を感じる空間デザインのカフェ、レストラン、ショップ、ホテル、オフィスなどを多数集めました。休業中の書店が多い状況ですが、当WebサイトやAmazonでも発売日に購入が可能になります。ぜひご覧下さい。

twitterfacebookインスタnote

id+インテリアデザインプラスidjobid+インテリア・建築関連 オンライン配信カレンダースポンサー製品導入 & 施工例マップ

配信停止/メールアドレス変更Privacy Policy問い合わせ
(c) 2015 SHOTENKENCHIKU-SHA Publishing co., ltd. All Rights Reserved.